呼び出しに悩むナースの体験談

呼び出しに悩むナースの体験談


休みの日の呼び出しに悩んでいるママさんナースの体験談を紹介します。

鳴る呼び出しを断ることができないママさんナースのGさん

私が勤めているのはとある病院の手術室です。
家のローンや子供の学費のことを考えて、できれば認定看護師などの資格を取りたいと思って今の職場を選びました。

たいへんですがとてもやりがいがあり充実した日々を送っています。その反面、やはりお休みが少なくて、家族と過ごす時間が取りにくいのが残念です。
ようやく休みが取れても、緊急手術のときには呼び出しがかかるので困っています。
特に何だか私にばかりかかってくるような気がしてしまって…。
手術とは言っても規模の大きい病院ではないので1日1~2件、多くて3件です。スタッフも私以外に数名いて、どちらかというと独身者のほうが多いのですが、夫によれば、私が断らないからいつも頼まれるのだと言われてしまいました。

家族で遊園地に行っていたとき、映画を見に行くとき、酷いときには家族で私の実家へ遊びに行く途中で携帯の呼び出しの電話が…。

「これから来れますか?」と聞かれて、その場で断ることもできたのですが、手術を必要としている患者さんが苦しんでいるのかと思うとどうしても「お断りします」とは言えません。

家族にも「また?」という顔をされますし、特にまだ小さい下の子は私の仕事についてもあまり良くわかっていないようで、私が職場に向かおうとするとワンワン泣かれます。私の呼び出しでレジャーをドタキャンしたりすると「嘘つき!」と泣きながら叫びます。胸に突き刺さる言葉でした。
出産のときに休んだだけで、これまで何とか育児と仕事を両立してきたけれど、子供に寂しい思いをさせるのは辛いです。

そんな思いをさせるならすっぱり休職したほうが……という気持ちも胸をよぎりましたが、でも、うちの病院では緊急呼び出しに待機手当がつけられているので、経済的なことを考えると辞めるに辞められません。
ただ、上の娘はだいぶ看護師の仕事にも理解が深まってきているようで、将来は自分お看護師さんになりたいと言っています。看護師の職業は素晴らしい仕事なので、できれば娘には人の上に立てるような看護師になってもらいたい。

呼び出しがかかるのは正直辛いときもあるけれど、看護師という仕事に誇りを持ちながら、今後も家族に理解を求めていきたいと思います。